認知症について

 先日、認知症診療の第一人者、精神科医の長谷川和夫先生死去の記事が載っていました。

  長谷川先生は、認知症診断のための簡易スクーリング検査として広く知られる長谷川式認知症スケールを開発された先生です。長谷川先生については、今年の認知症に関するセミナーでお聞きするまで、存じていませんでしたが、認知症の早期発見の検査法として、現在では、日本全国の医療の現場で、使われているそうです。

 また、私がこどもの頃は、「痴ほう」と呼んでいた、加齢による単なる老化とは異なる現象を、「認知症」という新たな用語を提起した国の検討会にも、委員として参加されていたそうです。

 記事には、先生自身も、認知症と診断され、それを公表されていたとありました。誰でも、年とともに、病気になり、認知症にもなる可能性がありますが、生涯を通して、御自身の取り組まれていた研究テーマを追求されていたのだと思いました。ご冥福をお祈りいたします。